エコトーンシステム 屋上緑化・壁面緑化 特許第5519100号
エコトーンシステムはCASBEE(都市の環境性能を総合的に評価する公的建築協会の認定機関)で屋上緑化関連項目で最高位のAランク(大変いい)の評価を受けました。従来の盛土して植栽する「在来工法」の利点と、ロックウールを培地とする「施設園芸」の利点を組み合わせた、ハイブリッドな屋上緑化工法です。
— エコトーンシステム5つの特長 —
(1)薄層緑化では培地の水を「水平拡散移動」できるかが最重要です。日照の激しい屋上では水は毛管現象で上・下動し、即排水か蒸発してしまいます。これでは土微生物の安定した繁殖や根系の生育は望めません。エコトーンシステムでは屋上の特殊環境を考慮し「水を溜めながら、水を水平拡散移動させます。余剰水は一気に排出し、常に植物の生育に適正な土壌組成比率を維持します。根系の生育域を均等に誘導できる唯一の工法です。」
(2)※ロックウールは一般土(100ℓ/㎡)の7倍の水分保持力(有効水分量PF1.8~3.0の時700ℓ/㎡)を持ち、貯水タンクの役割をします。ロックウールの排水性能は一般土(飽和透水速度10⁻⁵m/s)に比べ100倍の排水性能(飽和透水速度10⁻³m/s)を持つため急な豪雨でも安心です。
(3)熱負荷低減効果
ロックウールを用いた屋上緑化は高い熱負荷低減効果があり、防水層の保護にも役立ちます。
(4)人工地盤で生態系の異なる植生を維持できます。有効水のコントロールで乾燥地型から湿性地型まで生態系の異なる植生をロックウールの培地調整で無理なく移行させる事が出来る「生態系創成型」の緑化システムです。
(5)灌水量が従来工法の1/2程度ですむ節水型システム
ロックウールの水分保持力で従来工法の1/2程度の散水量で植物を良好に生育させることが出来ます。
システムの基本構造と適応植物
エコトーンシステム工法と他工法との貯水・排水機能の比較
理想的な自然土壌とエコトーンシステム土壌組成比較
従来の薄層緑化の難点は、自動潅水システムを設置しても土壌に浸透した水分はすぐ場外に排出され、残留水分も厳しい屋上気温に合わせ毛管現象で上・下蒸発します。
恨圏に水分が留まり、根を横に誘導することができないことでした。
この薄層緑化の難点を「エコトーンシステム工法」では、「ロックウール」と「土壌」を合わせることで、解決しました
また、在来工法の潅水量に比べ、1//2ですむことも魅力です。
ロックウールの安全性と水分保持力
ロックウールは、成分の70%以上がケイ酸とカルシウムで科学的に安定した培地です。
多孔質で保水力に優れ、植物の根に水分と酸素を同時に供給することができます。
アスベスト(石綿)とは全く異なる物質です。WHOのあらゆる物質の「発がんリスクリスト」では、アスベストは「グループ1」、ロックウールは「グループ3」に分類され、お茶・水道水と同じレベルとされています。